5.塗膜の剥がれ

現象 原因 対策
塗膜の付着が悪く、塗膜の一部あるいは全部が剥がれる
塗膜の各層間の場合と、被塗物素地からの場合とがある

(1)被塗物表面が油・水などで汚染されている場合。 塗料の塗れ障害によって剥がれる。
浮き錆等が表面に残っていて脆弱槽内で剥がれる。

(2)前工程で塗られた塗膜が硬化不足の場合、上から塗布した塗料の溶剤によって下の塗膜が膨潤・溶解して剥がれる。

(3)加熱乾燥型の場合、指定の乾燥時間を超えて過度に高温や長時間乾燥した場合。

(4)エポキシ樹脂塗料やフタル酸塗料などの常温乾燥型塗料で塗装後過度に放置しり、強制乾燥を過度にした場合、表面が硬くなり過ぎて、その上に塗布した塗膜が付着阻害で剥離する。

(1)塗装仕様書に示された脱脂・除錆等の前処理を確実に行うことが肝要です。

(2)この現象はリフティングと呼ばれる。
常温乾燥型塗料で起こり易く、この現象が起きないよう仕様書に示す塗り重ねまでの時間で作業する。

(3)この現象は塗膜の架橋が進行しすぎたために起こると考えられる。併せて、オーバーベークや長時間の放置で塗膜が酸化、あるいは光劣化して泥弱層表面が形成されるため剥がれ易くなるものと考えられる。
現実的な対策として表面をサンドペーパーで軽く研磨する、あるいは溶剤でワイピングすることで付着性は改善できる例が多い。
いずれにしても過度の硬化を発生させないように塗装仕様書条件で作業をすすめる。

塗料の知識