2.塗膜ハジキ・へこみ対策

塗膜の欠陥の中でハジキとへこみは比較的多くのラインで発生します。最も対策が困難な欠陥の1つでもありますが、種類・原因・対処への考え方および対策を解説します。

ハジキとへこみは外観が似ていて、多くの場合原因が同じです。ハジキは下地まで達するくぼみで、へこみは下地に達しないくぼみです。この現象は被塗物表面で生じ外観が円形のものと不定形のものがあります。

形態 ハジキの種類 原因 対策
(1)円形
(A)環境ハジキ 塗装環境から飛来したシリコーン油ミスト等塗料よりも表面張力が小さい油滴、または塗料が濡れない固体粒子が未硬化塗膜に付着して起こる。 このタイプのハジキには、塗料の表面張力を下げること、環境の中にあるハジキの原因である塵挨やミスト(例:シリコーン油、機械油、他塗料ミスト等)が被塗物表面に付着したり、塗料を汚染するのを防止することが有効である。
(B)自己ハジキ 塗料に内在する塗料よりも小さい物質が、微少な液滴あるいは粒子として未硬化塗膜の上に浮上して起こる。 はじく恐れのない添加剤を使用する。
塗料の粘弾性を調整することも有効である。
(2)不定形
(C)濡れハジキ 表面張力が小さい物質による汚染で、下地表面にムラがある場合に起こる。 塗装前処理を十分に行い被塗物を清浄にすることが有効である。
現象によっては、ウエスでの拭き取り、サンドペーバーで表面を軽く研磨する程度でも対策できることもある。
塗料の知識